サラトフでのシンポジウム2005

故今井義夫先生のご縁でチェルヌィシェフスキーの研究集会に参加するようになった。正直言うと、私自身はチェルヌィシェフスキーの専門家ではない。研究領域が近いので、発表させてもらっている。発表用の論文を用意するのは手間だが、秋のサラトフも捨てがたい。

モスクワ

札幌からサラトフへの直通便は、当然のことながら、ない。で、札幌−東京−モスクワ−サラトフと大遠征になる。今年のモスクワのホテルは「コスモス」。フランスとの合弁でソ連時代から営業している。凹形のホテルの窓に日が当たって、焦点を飛んでいた鳥が焼き鳥になった、というホラ話もある。

 

大相撲

ホテルでくつろぎながら大相撲秋場所を見る。日本にいるときには忙しくて滅多に相撲など見るものではないが、モスクワではゆっくりと見ることができる。

 

モノレール

モスクワの新名物、モノレール。2004年の秋から試験運転をしているとのこと。本当にモスクワの生活は変化が早い。

 

サラトフの市役所

モスクワから夜行列車で16時間。少々遠いのを我慢すれば、上品に落ち着いた文化的な街である。

市役所の前の銅像は19世紀にサラトフの県知事をしていたストルイピン。ちなみに彼はネクタイ屋ではない。(わからない人は「ストルイピンのネクタイ」について調べてみよう。)

 

サラトフの劇場

サラトフは大学などの高等教育施設が集中する「ヴォルガ沿いの首都」である。当然、芸術劇場もある。ドイツの影響の強いところなので、建物もどこかドイツ風。

 

チェルヌィシェフスキー研究集会

これが今回のメイン・テーマ。研究集会「チェルヌィシェフスキーとその時代」。あいかわらず、チェルヌィシェフスキー博物館やサラトフの研究者から温かいもてなしを受ける。

 

サラトフの日本語学校

マニアックな世界である。サラトフで日本語や日本文化を勉強している学生がいる。日本人としてありがたい限りではある。が、多分にエキゾチックでもある。札大ロシア語学科のヨールカ祭りなどを見たロシア人も同じ感想を抱くのかもしれないが・・

モスクワで一服

無事に研究発表も終わって、モスクワに帰る。我が家に帰ったようにほっとする。で、昼食はイズマイロヴォの中華料理屋、「唐人餃子城」で肉うどん。これがなかなかウマイ!

動物に占領されたモスクワ

いや、私だって知ってはいますよ、モスクワは変化が早いって・・・でもここまでとは。

おれはシカだ。相棒のウマは知らないか?

 

おれはウシだ。文句があるか。

 

がお〜。グムは占領したぞ。

 

突然グムを占領したウシたち。

 

いや、本当にこれはウシか?

 

なんだかクラクラしてきたよ、わしゃ。

 

かくしてモスクワの夜は更けてゆく・・・

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