サラトフでのシンポジウム2017年 |
今年もサラトフの研究集会に行ってきた。 |
モスクワ 今年は地下鉄アフト・ザヴォート駅前の新しいホテルを試してみた。 アフト・ザヴォートといえば2004年にテロ事件が起きた駅である。 シモーノフ修道院の近くでもある。修道院は現在修復中だった。 シモーノフ修道院と言えばカラムジンの『哀れなリーザ』に感動してその「裏手の池」への身投げが相次いだ、と読んだことがある。どこに「裏手の池」があるのだろう?なぞだ。(実は20世紀初めまで、現在の地下鉄駅のあたりにその名も「リーザの池」Лизин (Сергиев)
прудというのがあったらしい。) 「ロシア」ホテル跡地が自然公園になっていた。 ザリャーヂェ・パークというらしい。 毎度のことながらモスクワは本当に変化が早い。 |
レーニン図書館も林の中。 館内でデジカメが使えるようになったので、とても作業がはかどる。資料の複写に専念する。 しかし小一日シャッターを押し続ける単純作業、しかもモスクワ滞在中は毎日。これは堪える。 1990年代に図書館地下の食堂で活躍していた湯沸かしが21世紀になって使用不能になったことがあった。 その訃報「Титан погиб!」に接して、多くのものが涙したものだった。 だって湯沸かしがないと茶が飲めないからである。 というわけで現在活躍中の湯沸かしの「タイタン」は2代目。 ここでカップラーメンを作っている強者もいた。時代は変わった。
で、息抜きの散歩。 マネージ広場では「エコロジー祭」をやっていた。 初代タイタンを彷彿とさせる巨大なサモワール。 今年のモスクワはエコロジーがテーマと見た。
仕事の後はツァーリツィノの離宮に行ってきた。 数年前までここは廃墟同然だったが、復旧工事が終わってなかなか見応えのある博物館になっていた。 |
サラトフ
で、サラトフ。 今年のお題は「英国功利主義とチェルヌィシェフスキー」。 マルクスがベンサムを「ブルジュア的愚かさの天才」とこき下ろしたおかげで、ソ連時代、功利主義の評価は低かった。というわけでニッチなテーマである。
フョードル・アブラモヴィッチ・ブリノフ。 世界初のキャタピラ式トラクター(1879)の発明者とのこと。 郷土の誇りである。
例によって駆け足でサラトフを後にする。
で、ふたたびモスクワ。
ザリャーヂェには山あり。 |
池あり。
丘もある。 が、海がない。
海と言えばアイヴァゾフスキー。 改装なった歴史博物館の欄間に彼の壁画が修復されていた。
デェッツキー・ミールの屋上にも上がれるようになっていた。 ここからのモスクワの夜景は一見の価値あり。
モスクワ土産はここ、いつものイズマイロヴォで。 |